い草と生きる! 大自然真っ最中。後編
[2017年7月7日 12時32分]
大自然のなす事。
とはいえ、まずもってこの度の大雨に際し、ありがたいメッセージ、コメントをいただきました皆様に心より感謝いたします。我が故郷田川市は特段被害もなく、無事である事を報告いたします。
同じ田川の中でも、添田町周辺に至ってはかなり被害があったようで、今日打ち合わせ予定を頂いていた施主様も、道が寸断され延期となりました。
改めて被害の大きな地域のみなさまにに心よりお見舞い申しあげます。
確かに心は痛みますか、僕がここでしんみりブログを書いても水はひかないし、誰のためにもならないと思います。
僕は僕らしいブログを書く。そして誰かがこのブログを読んでどこかでほっこりしてくれていることを願います。
よくも悪くも大自然の中にあるい草。
そんない草の収穫時期に僕らはお邪魔した。
前回の記事はこちらから
http://www.sano-tatamiya.com/4114/
さあ。田んぼに出た。
時間にして約5時間は倉庫内作業が続き、
すでに汗だく、泥だらけ。
だけどこんなにも楽しいのは、畳を作っているから。
畳は僕一人じゃ出来ない。
生産者さんあってのものだから、
生産者さんと同じ時間を過ごすのは楽しい。
佐野畳屋の畳が研ぎ澄まされて行く実感が湧くから。
そんなことを思いながら田んぼへ。
警察のみなさん。
僕のスキャンダルを探すパパラッチさん。世間の皆さん。
今だけはこの幸せすぎる箱乗りをお許しください。
い草刈り、それはただ狩る作業のみならず、
網上げ、杭抜き、と過酷な作業は続く。
特に1時間弱の足早台風に寝かされたい草たちは網が外れないとのこと、草野さん夫婦と僕ら3人でい草を傷つけないように息を合わせ上げていく。
必死過ぎて写真は誰も撮れてませんので、
良ければ代わりにこの写真をご覧ください
可愛いね。(笑)
さあ。
泥染め、乾燥前の生い草。
今回四回目の刈取りですが、何回触れても、
この恩恵の上で過ごせる日本の伝統を最高に贅沢だと思うし、また感謝しかない。
最高だ!
佐野畳屋ブランド”京の趣”生産者さんである草野さん。
モノづくりはヒトづくりだ。
という草野家のフィロソフィー。
まさに何度どんな作業でお邪魔しても一つ一つの作業に信念を感じます、
人間って弱いから楽な方に行きがちだけど、
その先のお客様に届けるという意識を高くもち続ける。
続ける強さ。自分に負けない強さ。
それが良い畳には溢れている。
話を戻すと
その根元を見ることが出来るから、過酷な作業も楽しい。
仲間と一緒に草野さん家にお邪魔して、同じ時間を過ごす。
まだ不甲斐ない僕は1日しか時間が取れないけれど、
またきっと訪れたいと思います。
本当にありがとうございました。
まだまだ雨が続きます!
台風で倒れてしまったい草は収穫がまた大変で、
しかも3日以内に刈らないと蒸れて質が落ちる。
体力的にも精神的にもかなりキツイと思いますが、
どうぞご自愛いただきながら、
日本の至宝をよろしくお願い致します。
今回の旅で学んだこと、感じたこと。
い草と生きるのは、大自然真っ最中だってこと。
だからこそ美しい。
い草サイコー
ほっこりしようぜ
おしまい
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