この畳を買ってくれた人がでちょっとだけでもハッピーになれますように。
[2016年2月3日 02時11分]
畳
『今、私たちのまわりから完全に畳をなくしてしまうと、もう日本人ではなくなってしまうと思えるほど、生活の中で重要な役割を担っているのに、私たちはその畳を意外にぞんざいに扱っています。年に一度か、二度の大掃除のときにでさえ、むかしのように畳を上げて外に出し、お日様に当てて、埃をはたくなどということはしなくなり、畳に対する感謝の気持ちが薄らいだのでしょうか。
ビニール製の畳でも、本藁の畳でも、どちらでもよく、なんとなく畳らしくあれば、それで満足している現代の世の中では、いずれ畳カーペットなどというものがあらわれて、お花見のゴザみたいに洋間の床の上に敷いて、「これが本当の畳の味です…違いのわかる男…」などといって、ビールでも飲んでいる姿が21世紀の日本だったりすると、畳とはいったいなんだったのだろうかと思い悩んだりもします。
「畳は日本文化の母なり」
日本文化のすべては畳から始まり、そして育ったといっても過言ではありません。
保温性、耐久性、反復性、そして足ざわり、肌ざわりと、すべてにわたって満天の床材は畳をおいて他にはありません。
そして、床からはがし、外に持ち出して日に当てれば、殺菌と畳の生き返りが計れるという、これほど便利な床材はありません。
しかし、その畳が、その本物の畳が、本物の畳でなくなるときに、茶室も本物ではなくなってしまうのでしょうか。
根岸照彦著「自慢できる茶室をつくるために」より引用
うーむ。かなり懸念が現実になってきていますね!
でもね。
今まではい草の畳が当たり前だったんです。今比べるものが出てきたからこそ、上記のような懸念も生まれるんです。
比べていただいて大いに結構。い草にしかないコトってたくさんあります。(逆もしかり)
今、僕はい草の伝道師としてい草の在り方を考えています。
最近は昼機械を主に使った借家や新畳をつくり、夜は手作業の仕事をしています。
手作業は時間がかかりますが、素材の特徴がすごくわかります。
やはりい草の独特の香りと風合いは最高ですね!!
その香りと風合いを生かした新商品が近日発表できそうです。
とりあえず先駆けとして、贈り物に採用して頂きましたので心を込めて作っています。
”CHIBI_TATAMI””寝ござ”に続く企画もの第3弾となりそうです。
乞うご期待です。
最近の記事
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
カテゴリー
- いぐさのこと (36)
- いつも学び舎 (10)
- い草の伝道師の勝手にオススメ本紹介ブログ (2)
- お散歩が如く (3)
- お茶の道 (14)
- つくらしさんと描く夢 (2)
- つながり (87)
- テクノロジー (1)
- バスケット (2)
- 古民家と畳 (2)
- 夢授業 (1)
- 家族の風景 (33)
- 小上がり集 (1)
- 旅のコト (5)
- 松葉畳店×佐野疊屋 (1)
- 独り言 (367)
- 琉球畳 (3)
- 生産者さんとのコト (26)
- 畳の森-tatami forestプロジェクト- (1)
- 畳作りのコト (50)
- 畳替えをしたあとに読むブログ (1)
- 畳替えをする前に見てほしいブログ (23)
- 空間作りのコト(施工例集) (13)
- 経営理念 (10)
- 自分に問う (13)
- 自然素材と住まい (9)
- 路傍の畳屋さん (1)
- 音楽のコト (15)
タグクラウド
- 月間アーカイブ
- 年間アーカイブ
もし宜しければ、応援コメントなどを頂けたら幸いです。コメント、お待ちしております。(Facebookアカウントをお持ちでない方は、こちらをご利用ください。)