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産業革命の音がする

[2018年6月19日 16時54分]

 

畳屋は第二次産業です。

一次産業、つまり生産者さんがいてこそ成り立つすなわち加工業であります。

最近は三次産業、販売、小売的なことも主とは言わずとも比率を高めているのが全体的な業界の現状ではないでしょうか。

 

一昔前、先代のころは畳屋さんと生産者さんの関係は極めて希薄でした。産地に行ったことのない畳屋さんがほとんどで、行くとしても安く仕入れる為のパイプ開拓であったりが目的だったと聞きます。

 

 

最近は全国的に見て10パーセントくらいではありますが、足繁く産地に勉強しに行く畳屋さんがいます。

 

機械問題、素材の問題、後継者問題、

今や数種類ある畳の中でも王道のい草を使った畳は

いわば衰退産業となりました。

 

その事に危機を覚え、まずは一次産業を知りたい。

そんな中行動を起こしたわけです。

 

行けばわかります。というか行かなきゃわかりません。

産地にはい草というモノを通じた物語、つまり日常があります。そのコトを知り、共有する事で、モノとしての感覚を超越し、心意気、誇りという感覚になる。

 

それは行ってそこを共有した人のみぞ知るいわば

マニアックゾーン(笑)

そう。技術しかり、素材しかり実はマニアックゾーンだと思っていて、それは相手がいて伝わってこそ価値に変わる。

そしてその価値は無限大で、個人的には必ず世界を変える力を持っていると自負しています。

 

僕は恵まれていて、父がお米作りをやっているので、たまに一次産業にガッツリ携われます。

 

そしてい草刈りなどを一緒にさせていただく機会もいただき一次産業ありきの二次、三次であることを体感しています。

 

これは畳屋としてかなりでかいです。

 

生産者がいて畳があること、それ故に文化になったこと、

そんなことをしみじみ書いたり、喋ったり出来るのは、本当に職業人として幸せですし、誇りに思います!!

そして実は0次産業ってのがあるって話。

 

それはまた次回にでも。

 

 

産地はもう刈取り時期を迎えています。

 

お米の半年でも収穫時には心躍るものですが、

い草は2年近くも畑や田んぼにいます。

 

収穫時の喜び、悲しみは僕らには想像もつきませんが、

少しでも努力が実りますよう祈念しております。

 

 

 

最後に関西の震災に被災された皆様にお見舞い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

おしまい

 

 

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