畳は世界を変える。①~原点回帰~
[2016年11月1日 06時47分]
はじめに。
今日のブログは妄想です。
ただ単なる妄想に過ぎないけど、
あり得ない話でもないし、提供していきたい事実でもあるんです。
畳屋を通じて、
日本に生まれて良かったと思える時間が、
みなさんの人生の中のほんの数秒にでも気づいてもらうことが出来たなら、
その時初めて古き良き畳があるという生き方が、
日本文化と認識されていく大いなる一歩だと思うから。
僕ら畳屋が一番陥りやすい気持ち。
畳は良いから言えばわかってもらえるはず。
効能だったり、文化だったり。
例外なく僕もすっごい穴の中(笑)
多分、大好きすぎるだけに、すっごい穴の中。
もうどうしようもないいたずらっ子が、鐘に入れられている感じ。
音もない。光もない。
ただ聞こえるのは自分の呼吸音と身体の音。
このまま死ぬのだろうか?
自分と向き合うことしか出来ないこの漆黒の闇の中で、
過去を振り返ることしかできない時間。
未来を夢見ることは出来ても、生きては出られない事実と向き合うことを余儀なくされた今。
死ぬことを覚悟した瞬間生まれてきた。というより気づいた正真正銘の事実。
『ああ。俺、生きているだけで丸儲けだったんだ。』
なにもない状態。何もすることが出来ない状態。
死ぬことと向き合うことで生きることを知る。
最後の最後まであがこう。
生きることを諦めずにあがこう。
『誰か、ここから出してくれないか?』
『ちっぽけで特別なこの命を世の中に役立てたいんだ。頼む。』
『誰かここから出してくれ』
その時、少しずつ闇に光がこぼれだす。
少しずつ、少しずつ。
何年にも感じた闇の時間は、溢れてくる光とただ単に生きられたというだけの時間耐え切れず泣いた。
気が付くと、目の前にいたのは大男。
『お前、今この鐘の中でこの命役立てると確かに言ったな?』
『俺は力だけが自慢な男。この力を役立てるために、今お前が闇の中で生きた時間を教えてくれ。』
そして二人は、生きてることを人の役に立つために使おうと決めた。
なんか、物語風になってしまったけど、モノが溢れ、
必要以上に必要さが誇示される昨今。
今一度本当に必要なものは、何かを考えた時、
必要なモノって何だろう?。
商売って何だろう?
畳ってなんだろう?
生きてることを役立てたい。
畳屋という役割に宿命を感じている。
売り上げ主義じゃない。
役立ち主義。
それが原点なんだと思う。
今日から11月。
今一度原点に帰って、畳屋として生きてることを役立てる自分と向き合うこととする。
生き方を考えよう。
生きてるだけで丸儲けなんだから。
ほっこりしようぜ
おしまい
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