自然素材が織り成すなんとも言えない世界感
[2017年3月7日 06時38分]
畳の楽しみ方の一つとして僕がオススメしていること。
それは陰影(いんえい)、趣(おもむき)であります。
それが自然素材である、い草で出来た畳表や藁床、綿や麻の縁をおすすめしている理由の一つでもあります。
五感で言うならば、視覚、感覚的な部分。
夜も明るい現代社会では中々気づきにくい畳の楽しみ方少しだけ書いてみたいと思います。
働いて帰って、帰ったら帰ったで、家のこと、子供のこと、明日のことに終われる忙しいあなたに。
10分だけでも、リラックスして優しい時間を伝えたい。
そんな思いで書いてます。
まず畳の間の光源が大事になってきます。
窓周りは障子やカーテン、ブラインド、ロールスクリーン、今ではプリーツスクリーンというものまで出てきて、多様化しています。
これらを佐野畳屋では、窓ものと呼んでいますが、
一つ、一つに様々な特徴があります。
今日のブログは、光源がテーマですから、光源を中心に考えていきますと、
自然光のある時間帯ならば、障子をおすすめします
写真では少し暗めに見えますが、
すごく凛として、優しく、美しい時間が流れます。
ただ障子は夜には少し向いてません。
うちからの光源がある夜の時間帯は外にシルエットが漏れてしまいます。
そこで雨戸があるなら夜だけ閉めるのも良いですが、暑い時期はエアコンが必須となります。
そこを植え木をしたり緑のカーテンで、外からの目線を遮るとともに、昼の自然光で障子に映し出されるシルエットはまたなんとも言えない趣があるんです。
茶室はそんなことばかりに着目して窓の位置、植木の種類や本数、などを考えて、いかにお客様にゆっくり空気を楽しんで頂くかを工夫されています。
素敵ですよね。
自然光をうまく取り入れる工夫。
格子や障子、プリーツスクリーン、
木や和紙など、自然素材を間接的に盛り込むことで、畳はまた魅力を増すものだと感じています。
夜は自然光だと暗すぎますね。
スーパームーンなら何とかいけるかもしれませんけど。
そこでお勧めするのは、
行燈(あんどん)
火の揺らめきや、和紙の心地よい広がりが、心をスッーとリラックスさせてくれます。
写真は大川市の組み小細工によって作られた照明。
行燈とは違いますが、素敵ですよね。
人は心臓より低い光に安心してリラックス出来ると言われています。
焚き火などみてゆっくり落ち着くのはそのせいだと思います。
行燈、囲炉裏まさに最高の組み合わせですね。
行燈、囲炉裏までいかなくとも、
間接照明を使えばまた素敵な時空間が織り成されます。
ポイントは、
畳を上から照らすのでなく、横から照らすこと。
2Dから3Dに変わったように陰影が現れて、
美しいですよ。
ぜひ
おためしあれ。
ほっこりしようぜ
おしまい
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